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【CD+LP+おまけset】【予約】ymss『Your Chorus』
¥7,000
★LP単体での商品ページは後日公開します。★ ※こちらは予約商品です。CDはご注文から数日中に発送しますが、LP+おまけは2026年3月頃に発送します。 ※同時購入していただいた商品は、CDと同じタイミングで発送いたします。 ymss『Your Chorus』 2025年12月3日(水)発売(LPは2026年3月予定) KNBL-003 【セット内容】 ①ymss『Your Chorus』CD(定価3000円) ②ymss『Your Chorus』LPレコード(定価4000円) ③ymss缶バッチ(おまけ) ※①は2025年12月3日前後発送、②③は2026年3月頃発送予定 【収録曲】 1. Summertime 2. Give me more chorus 3. Drop 4. Lake 5. My Town 6. 11℃ 7. Route 20 8. On Friday 9. Dreamer 10. Big Storm ・ダウンロード用ボーナストラック付 "Wasuremono (Live Recording)" ・歌詞/対訳付 ・大久保祐子(音楽ライター)によるライナーノーツ付 【レーベル商品説明】 2018年、松山脩(茄子、ex-TINY VISION)が毎夏開催する恒例イベント「Twin Falls」の第2回で、ymssとTown(私ksnの所属バンド)が共演したのが、最初の出会いでした。 そのときはとにかく「渋いバンド」というイメージで、良いバンドだとは思いつつも、当時の自分は、アツいライブを観てわーっと盛り上がるのが楽しい、若盛り。失礼を承知で言うと、正直、自分のツボにはそこまで刺さっていませんでした。 ところが、そこから7年の時を経て2025年、今年のTwin Fallsでは、自分がいくらか「渋さ」の分かる大人になってきたこともあるのかもしれませんが、それを差し引いても、ymssの音楽性は明らかに異次元のネクストレベルに到達していて…引き算の極致、0を飛び越えてマイナスにぶっ飛んでいくような…とにかく、爆音で無理矢理に盛り上げるバンド(Townのことです)とは違って、身体の内側からふつふつと興奮を引き出してくる、迫真の演奏にガツンと衝撃を受けたのでした。僕だけでなく、会場全体が息を呑むような緊張感に包まれていて、そのときの空気をはっきりと思い出せます。 その衝撃の少し後、人づてに、「ymssが2022年に録ったアルバムのミックスにようやく終わりが見えてきたけど、まだレーベルが決まっていないらしい」と聞きました。そのときは、自分の中で「ymss、とんでもなくヤバいバンドだ…」という印象(もちろん良い意味です)になっていたので、かなり畏れ多いとは思ったのですが、ちょうどメコン/merimeriyeah/Townというけのびレーベルな面々が出演するイベント(Pygmy I’m cricket 「can't swim e.p.」 release tour)に、ymssドラムの野口さんが遊びに来てくれていたというタイミングの良さもあり、ダメ元とは思いながら、野口さんに声をかけて、けのびレーベルからのリリースをオファーしたのでした。 最初にマスタリング前の音源を聴かせてもらった時の印象は、Q And Not Uを想起させるような、静かに狂ったハードコアなアルバムだと思いました。その後のマスタリングを経ると、ハードコア感は残しつつも上質なインディーミュージックに仕上がっていて、贅沢にも2回の感動を味わわせていただきました。(作品が完成していく過程を見届けられるのが、レーベルをやる醍醐味かもしれません…。) このバンドの中心にあるのは、強い意志を持ちながらも脱力したような不思議な魅力のある、亀岡さんのギターとボーカルです。しかしながら、ギターロック然としないリズム隊の存在感の強さが、ymssの唯一無二の音楽性を特徴づけていると思います。ベースの重田さんは、bulbs of passion(merimeriyeahのドラム朔子さんも所属)やFewwwでも活躍していて、大きな音のバンドの中で動き回るようなベースラインを弾いている印象ですが、ymssでは他の音に埋もれない分、ミニマルに反復するリフが多く、メロディーや和音のセンスが際立っています。野口さんのうねるようなドラムが、ymssの「ヤバさ」(良い意味)を決定づけていることは異論が無いと思いますが、LOSTAGEなどを手がけてきた岩谷啓士郎さんの素晴らしいレコーディング/ミックス/マスタリングにより、野口さんが醸し出すライブ感、高揚感が見事にパッケージングされています。 音楽性ではなく、パーソナリティについても少し…。ymssは3人とも歳が離れているのが面白いバランスで、真ん中にギターボーカル亀岡さんがいるのですが、上の野口さんも、下の重田さんも、少年のような心を持っています(もちろん良い意味です!)。そんな少年たちに加えて、今回リリースに向けて伴走させてもらった僕も、レーベルはまだまだ始めたばかりで慣れないし、merimeriyeahのリリースとタイミングが被ったこともあって完全にキャパオーバーに陥っている中、亀岡さんは、なんだか3人のお母さんのように、優しく皆を引っ張っていってくれていたなと思います。レーベルとして不甲斐なくて申し訳ない気持ちと共に、感謝してもしきれないです。 そんな亀岡さんの書く歌詞。帯コメントで「”生”への諦観」と書きましたが、決して自暴自棄に悲しみを歌うわけではなく、悲しみを受け容れたような言葉たちに、亀岡さんの優しさの背景が垣間見えるような気がします。歌詞カードには和訳が付きますので、ぜひCDやレコードを買って、読んでみて欲しいです。 さらに歌詞カードには、ymssと親交の深い音楽ライターの大久保祐子さんの解説も付いていて、読んでから音源を聴くと魅力がより引き立つような、素敵な文章になっています。サブスク未収録のボーナストラックは、今後ymssの重要曲になっていくであろう名曲”Wasuremono”のライブ音源で、アルバムの余韻を増幅させてくれます。松本健志さんによる、余白を残したアートワークとデザインは、音数を削ぎ落としたymssの音楽性にマッチしていて、一般的には元気な色である黄色が、不思議ともの寂しさを引き立てています。 もちろんサブスクで聴いても最高のアルバムですが、お金を出して買ってよかった、ときっと思ってもらえる、趣向を凝らしたCD・レコードになっていると思います。 2025.12.3 けのびレーベル ksn
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【CD】ymss『Your Chorus』
¥3,000
ymss『Your Chorus』 2025年12月3日(水)発売 KNBL-003 【収録曲】 1. Summertime 2. Give me more chorus 3. Drop 4. Lake 5. My Town 6. 11℃ 7. Route 20 8. On Friday 9. Dreamer 10. Big Storm ・ダウンロード用ボーナストラック付 "Wasuremono (Live Recording)" ・歌詞/対訳付 ・大久保祐子(音楽ライター)によるライナーノーツ付 【レーベル商品説明】 2018年、松山脩(茄子、ex-TINY VISION)が毎夏開催する恒例イベント「Twin Falls」の第2回で、ymssとTown(私ksnの所属バンド)が共演したのが、最初の出会いでした。 そのときはとにかく「渋いバンド」というイメージで、良いバンドだとは思いつつも、当時の自分は、アツいライブを観てわーっと盛り上がるのが楽しい、若盛り。失礼を承知で言うと、正直、自分のツボにはそこまで刺さっていませんでした。 ところが、そこから7年の時を経て2025年、今年のTwin Fallsでは、自分がいくらか「渋さ」の分かる大人になってきたこともあるのかもしれませんが、それを差し引いても、ymssの音楽性は明らかに異次元のネクストレベルに到達していて…引き算の極致、0を飛び越えてマイナスにぶっ飛んでいくような…とにかく、爆音で無理矢理に盛り上げるバンド(Townのことです)とは違って、身体の内側からふつふつと興奮を引き出してくる、迫真の演奏にガツンと衝撃を受けたのでした。僕だけでなく、会場全体が息を呑むような緊張感に包まれていて、そのときの空気をはっきりと思い出せます。 その衝撃の少し後、人づてに、「ymssが2022年に録ったアルバムのミックスにようやく終わりが見えてきたけど、まだレーベルが決まっていないらしい」と聞きました。そのときは、自分の中で「ymss、とんでもなくヤバいバンドだ…」という印象(もちろん良い意味です)になっていたので、かなり畏れ多いとは思ったのですが、ちょうどメコン/merimeriyeah/Townというけのびレーベルな面々が出演するイベント(Pygmy I’m cricket 「can't swim e.p.」 release tour)に、ymssドラムの野口さんが遊びに来てくれていたというタイミングの良さもあり、ダメ元とは思いながら、野口さんに声をかけて、けのびレーベルからのリリースをオファーしたのでした。 最初にマスタリング前の音源を聴かせてもらった時の印象は、Q And Not Uを想起させるような、静かに狂ったハードコアなアルバムだと思いました。その後のマスタリングを経ると、ハードコア感は残しつつも上質なインディーミュージックに仕上がっていて、贅沢にも2回の感動を味わわせていただきました。(作品が完成していく過程を見届けられるのが、レーベルをやる醍醐味かもしれません…。) このバンドの中心にあるのは、強い意志を持ちながらも脱力したような不思議な魅力のある、亀岡さんのギターとボーカルです。しかしながら、ギターロック然としないリズム隊の存在感の強さが、ymssの唯一無二の音楽性を特徴づけていると思います。ベースの重田さんは、bulbs of passion(merimeriyeahのドラム朔子さんも所属)やFewwwでも活躍していて、大きな音のバンドの中で動き回るようなベースラインを弾いている印象ですが、ymssでは他の音に埋もれない分、ミニマルに反復するリフが多く、メロディーや和音のセンスが際立っています。野口さんのうねるようなドラムが、ymssの「ヤバさ」(良い意味)を決定づけていることは異論が無いと思いますが、LOSTAGEなどを手がけてきた岩谷啓士郎さんの素晴らしいレコーディング/ミックス/マスタリングにより、野口さんが醸し出すライブ感、高揚感が見事にパッケージングされています。 音楽性ではなく、パーソナリティについても少し…。ymssは3人とも歳が離れているのが面白いバランスで、真ん中にギターボーカル亀岡さんがいるのですが、上の野口さんも、下の重田さんも、少年のような心を持っています(もちろん良い意味です!)。そんな少年たちに加えて、今回リリースに向けて伴走させてもらった僕も、レーベルはまだまだ始めたばかりで慣れないし、merimeriyeahのリリースとタイミングが被ったこともあって完全にキャパオーバーに陥っている中、亀岡さんは、なんだか3人のお母さんのように、優しく皆を引っ張っていってくれていたなと思います。レーベルとして不甲斐なくて申し訳ない気持ちと共に、感謝してもしきれないです。 そんな亀岡さんの書く歌詞。帯コメントで「”生”への諦観」と書きましたが、決して自暴自棄に悲しみを歌うわけではなく、悲しみを受け容れたような言葉たちに、亀岡さんの優しさの背景が垣間見えるような気がします。歌詞カードには和訳が付きますので、ぜひCDやレコードを買って、読んでみて欲しいです。 さらに歌詞カードには、ymssと親交の深い音楽ライターの大久保祐子さんの解説も付いていて、読んでから音源を聴くと魅力がより引き立つような、素敵な文章になっています。サブスク未収録のボーナストラックは、今後ymssの重要曲になっていくであろう名曲”Wasuremono”のライブ音源で、アルバムの余韻を増幅させてくれます。松本健志さんによる、余白を残したアートワークとデザインは、音数を削ぎ落としたymssの音楽性にマッチしていて、一般的には元気な色である黄色が、不思議ともの寂しさを引き立てています。 もちろんサブスクで聴いても最高のアルバムですが、お金を出して買ってよかった、ときっと思ってもらえる、趣向を凝らしたCD・レコードになっていると思います。 2025.12.3 けのびレーベル ksn
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【CD】merimeriyeah『merimeriyeah』
¥3,000
merimeriyeah『merimeriyeah』(セルフタイトル) 2025年10月8日(水)発売 KNBL-002 【収録曲】 1.シュシュ 2.アイス 3.サマータイムブルース 4.トランスじいさん 5.オナニー 6.まだ日のある暑い午後 7.冬の窓 (Summer Version) 8.夜になったら 9.青さ増し 10.Goo 11.ホワイトアルバム 《CD限定》ダウンロード用ボーナストラック3曲付 ・アウトテイク2曲「パンクのTシャツ」「いい天気」 ・アンビエント版1曲「夜になったら(井の頭通りmix)」) 【各種配信サービス】 big-up.style/Rtdz6D4EjW 【レーベル商品説明】 去年の11月、けのびレーベルを始めることにしたその瞬間、いの一番にメリメリに電話して、アルバム出そうと伝えました。何か大きなことが始まる不安と緊張を必死に振り払い、少しお酒に頼りつつ、震えながら電話を掛けたのを覚えています。 そのときメリメリがすでに音源制作を進めていることは知っていたので、それをけのびレーベルから出そう、という誘いだったのですが、そのときに作っていた音源は、超DIYなzine付ミニアルバム『散歩にはずれはない』として完全自主制作でリリースされることになります。要は、けのびレーベルとしては一回はフラれた形になったわけです。が、その後レーベル設立をけしかけてくれた下北沢ERAの長田さんも含めて電話でなんやかんや相談した結果、全く新しいアルバムを一緒に作ろうということになり、連日スタジオにこもって朝から晩までプリプロ(音源の設計作業)に取り組み始めたのでした。一回フラれたときは正直かなり落ち込んだのですが、結果的には、イチからこの音源を一緒に作るという運びになって、そしてこの大名盤(と言わせてください!)を生み出せたことは、今となっては、間違いなく大正解だったと思います。 去年の暮れにプリプロを始めてからほぼ休み無しに制作に取り組み続けて一年弱、merimeriyeah初の正式フルアルバムでありセルフタイトルアルバムを、ようやく世に出せることが、僕は感動的に嬉しいです。この音源に込めた思いはたくさんあるのですが、それはここには書ききれないので、また何か別の機会にしたためたいと思います。ただ音を聴いていただければ、込めた思いの強さは感じ取っていただけるのではないでしょうか。 僕に限らず、この音源に関わってくれた人みんなが、生半可ではない大きな思いを持って取り組んでくれました。アートワークのイラストと写真を担当してくれた、漫画家の夕暮宇宙船先生は、毎夏にメリメリのTシャツを着倒すほどの大ファン。デザインは、かつてはmerimeriyeah、Town(僕のバンドです)と一緒に毎年共同企画をしていたshutoの元メンバーの「ハーピー」こと菊地葉月さん。この2人のお陰で完成したアートワークは、全16ページにわたる歌詞カードやパッケージの隅々に至るまで、本当に素晴らしい仕上がりになっています。ぜひサブスクだけでなく、盤として手に取ってもらいたいです。 レコーディング・ミキシング・マスタリングを担当してくれたcomonostudio/ophillの藤井さんは、知り合ってからの期間こそ短いものの、僕の細か過ぎる要求にも全て応えてくれて、この音源を最高の仕上がりにするために、多大なる時間と労力をかけて、全力で取り組んでくれました。自宅スタジオに泊まりがけでのレコーディングを快く受け入れてくれた、藤井家の皆さまにも大きな感謝を伝えたいです。 そして、実はまだ公開していないMVも複数あるのですが、それぞれのMV監督が、深い愛を持って制作してくれています。リリースツアーを全国各地で企画してくれているバンド達や、直接的にはアルバム制作に関わらずともこれまでメリメリと切磋琢磨してきた仲間達とファンの皆さんも、そうです。 それができたのは、メリメリがこれまでたくさんの人に愛され、そしてたくさんの愛を振り撒いてきたからこそだと思います。かなりキザな言い回しではありますが、メリメリがこれまでの15年間で与えてきた愛と、受け取った愛の結実が、このアルバムなのだと、僕は思います。 そして、このアルバムにたっぷりと詰まった愛が、CDを手に取ってくださったあなたにも、きっと美しく降り注ぐことを、願って止みません。 2025.10.8 けのびレーベル/プロデューサー ksn
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【CD】メコン『グライダー』EP
¥2,000
メコン『グライダー』EP 2025年5月14日(水)発売 KNBL-001 【収録曲】 1. ミッドナイト 2. 角 3. もったいないね君の声はよく響いているのに 4. グライダー 5. USA ※本編全5曲の別バージョン(アコースティック版、宅録デモ版)をボーナストラックとしてダウンロード可能。 ※セルフライナーノーツとして、メンバー全員による楽曲解説を封入。 【試聴】 各種サブスク:https://big-up.style/7dlhvB9vVH YouTube:https://youtube.com/playlist?list=PLCIYDzXzXK_u92Ekq45Sw4Ja20C1NUZoB 【推薦コメント】 昨年8月に配信リリースされ、インディー界隈のみならずあらゆる方面の音楽好きの心を掴んだ東京発のオルタナティブバンド、メコンの初EP「グライダー」が〈けのびレーベル〉の第1弾リリースとして遂にCD化される。 日本の古き良き時代のフォークを彷彿とさせる滑らかなメロディー。90年代〜00年代のUSインディーやその影響下に生まれた日本のオルタナを通過し継承するようなラフなギターの質感。タイトでありながら滋味溢れるリズムアレンジ。加えてユーモアと寂しさを兼ね備えた不思議な世界観を持つ歌詞も素晴らしい。 聴き終えるたびにふわっとほのかな残り香のような余韻をもたらす珠玉の5曲が詰まったこの初EPにはリスナーの想像力を掻き立てる余白があり、メコンの、そして音楽のもつ本質的な魅力をしっかりと捉えている。 メンバーによる全曲解説あり、2パターンある別バージョン楽曲を聴き比べるのも楽しい。 2025年上半期インディーロックの重要作となる愛すべき作品。 大久保祐子(音楽ライター) 【商品説明】 (メコンの大ファンを公言してくれている大久保祐子さんから、これ以上無い素敵な推薦コメントをいただいたので、レーベルからは、本作の経緯なんかをつらつらと書きたいと思います!) 本作収録の「角」が有名インフルエンサーの投稿のBGMに使われたり、先日配信リリースされたばかりのシングル「夏休み/異星人」が物凄い再生回数を叩き出していたりと、破竹の勢いのメコンですが、そんなメコン結成のキッカケを作ったのは、何を隠そう、私ことksnなのです(エッヘン)。 というのも、当時Clematisのメンバーだったドラムの筒井なぎさから、仕事とバンドの両立に悩んでいてドラムをやめるかもしれないと聞いたとき、それはあまりにも勿体無い!と思い、「この人とバンドをやってみたい、と思っていた人に思い切って声を掛けてみて、自分のペースで続けていったら?」と話したことがありました。それで筒井が声を掛けたのが、SoundCloudにいわゆる「ダイヤの原石」的なデモ音源をアップしていた、大学時代の同期である鶴岡光起だったのです。そして、鶴岡が同じく大学時代の同期である内山“Woody”彰敬、吉岡澪皇を召集し、メコン結成と相成るのでした。(ご存知の方も多く説明不要かもしれませんが、Clematisもまた素晴らしいバンドです!ついでに言うと、似たような経緯で筒井がメンバーに加わったWily Moも、グッドメロディーがメコンにも通ずる素敵なバンドです!) 結成当初は、たまにスタジオに入っては、鶴岡のオリジナル曲はそこそこに、キリンジやビートルズ等のコピーをやって、仕事の息抜きを楽しんでいるような印象でした。(「メコン」というバンド名の脱力感からも、当時の雰囲気がうかがえる気がします。) そんな中で、バンドの初音源となる本作「グライダー」が制作され、配信限定でリリースされることになるわけです。そう思って聴くと、バンドの初音源にしてはやけに肩の力が抜けているというか、リラックスして純粋に楽しみながら作ったような、そんな心地良いムードが漂っていると思いませんか? 楽曲は、鶴岡が学生時代から作り貯めていた、いわばオールタイムベスト的なものですし、各メンバーのプレイヤーとしての地肩の強さがあるので、気張らずに良い演奏になっているのだと思います。 アレンジの面では、随所にメンバーのこだわりが込められているのですが、その辺りは封入特典のセルフライナーノーツを読んでいただければと思います。ひとつ、ライナーノーツに載らなかったこぼれ話としては、ミックス時に「もったいないね…」中盤の効果音的なボーカルディレイの是非で意見が割れ、筒井は帰宅してから号泣してしまった、ということがあったとか無かったとか…。 そんなこんなで、うっかり(?)最高の初音源を作ってしまったメコンですが、これが配信リリースされると、予想以上の反響を呼ぶこととなります。そして、その反響が、いよいよメンバーのやる気に火を付けるのでした…。 なんだかバンドの半生記みたいな紹介文になってしまいましたが、これからの展開については、皆さんぜひその目で確かめてもらえればと思います。 さて、インディーロックにおける一つの転換点と成り得る本作を、配信限定のまま、モノとして形に残さないのはあまりにも勿体無いと思い、レーベルからフィジカル化を持ち掛けたのですが(バンド結成の経緯しかり曲名しかり、「勿体無い」がキーワードかもしれません)、すでに配信で愛聴してくれている方も楽しめるように、と考えたのが、セルフライナーノーツとボーナストラックでした。 なんとも独特なメコンの音楽性の裏側を知りたいと思っている人は多いと思いますが、セルフライナーノーツでは、メンバー全員が、全曲について解説を行っています。インタレスティングもファニーも、どちらの意味の「面白い」もある、楽しい内容です。 また、ボーナストラックは、本作の「別バージョン」という形で、アコースティック版(録り下ろし)と鶴岡による宅録デモ版を、まるまる5曲収録しています。アコースティック版は、アレンジがシンプルな分、鶴岡のソングライティングの良さが引き立ちますし、内山のギターの渋さや、吉岡・筒井のコーラスワークの巧さにグッと来ます。宅録デモ版は、バンドアレンジ前のものなので、アレンジの変化が分かって興味深いですし、また少し違う雰囲気の楽曲としても純粋に楽しめます(聴けば分かるちょっとズッコケな箇所もありますが、ご愛嬌)。月並みな表現ですが、まさに「ファン必聴!」の内容になっているかと思います。 鶴岡自らによるイラスト、小比賀慧さんによるミニマルで洗練されたデザインも素敵ですし、紙ジャケの質感にもこだわりました。包装には、LPレコードによくあるような、かわいい丸シールが付いています。この大サブスク時代において、ぜひモノとして持っておいてもらいたいと、胸を張って言えるCDができたと思います。 これを買わないのは、勿体無いね!!(お〜決まった) 最後に、レーベル立ち上げと、第一弾作品である本作の企画・制作に携わってくれた長田一祈さん(下北沢ERA、Süden)に、この場を借りて感謝申し上げます! 2025.5.7 ksn(けのびレーベル/Town)
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【グッズ】けのびチャン アクリルキーホルダー
¥1,000
ガラス色の海を泳ぐ、けのびチャンのアクリルキーホルダー(ボールチェーン付)。 「けのびレーベル」の文字は半透明で目立ち過ぎないので、レーベルグッズとしてだけでなく、単に「けのびチャンかわいい…」という方にも使いやすいと思います。 売上は全額、レーベル運営(非営利)の費用に充てます。 けのびチャン…キュビズムの金魚。merimeriyeahの石渡朔子画。
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【CD】スーベニア / Town『とうとう』Split EP
¥1,500
スーベニア / Town『とうとう』Split EP 2019年8月3日(土)発売 SVTW-666 東西の男女混成オルタナティブロックバンド、名古屋のスーベニア、東京のTownによるスプリットEP。お互いのカバー曲も収録! 【収録曲】 スーベニア 1. フォロー 2. デリリウム 3. ゆうれい (Town カバー) Town 4. 海 5. かみなりイレブン 6. 33 (スーベニア カバー) 【試聴】 bandcamp: https://town.bandcamp.com/album/- SoundCloud: https://soundcloud.com/town_band/sets/toutou 【商品説明】 けのびレーベル作品ではありませんが、レーベル主催のksnのバンド「Town」と、名古屋の盟友「スーベニア」による自主制作音源です。 なんとリリースは6年前…!新宿御苑で撮ったトレーラー映像やアーティスト写真が、もはや昔の楽しかった思い出という感じで、見ると涙が出そうです。(いずれも撮影は村瀬友希さん、トレーラーの編集はハブランチョおじさんこと小林大和さん。) 6年前というと、両バンドともわりかし活動初期ということになりますが、ちょうどこの作品のリリースツアーを回り終わる頃に、コロナ禍に活動を阻まれることになります。(本当はリリースツアー静岡編の話もあったのですが、間に合いませんでした…。) そうこうしている内に、メンバーの仕事や生活に変化もあったりして、気が付けば6年…その間、両バンドとも音源のリリースは無く、このスプリットが現時点での最新音源ということになります。(しかしながら、両バンドとも、マイペースながらもライブ活動を続けている「現役の」バンドであって、着実に自分たちの音をブラッシュアップしていますから、今後の作品にも大期待です!) …思い入れが溢れるあまり、語りたいこと、補足したいことが多すぎて、なんだか括弧書きの多い文章になってしまいました。今更ながら、この作品のセールスポイントを端的に言うならば、「とにかくお互いのカバー曲が、気合いが入っていて素晴らしい!」ということです。拍子やコード進行から再構築した、完全にスーベニア流/Town流のアレンジですが、原曲へのリスペクトと愛が随所に散りばめられていると思います。(また括弧書きの脱線ですが…当時、スカート/ミツメ/トリプルファイヤーのいわゆる「東京インディー三銃士」が本作と同様のカバー曲を含むスプリットを出していて、そのレコ発でスカートが披露したトリプルファイヤーのカバーが異様に盛り上がり、完全にライブ全体を「食って」しまったのを観て、「これを目指して意地でも最高のカバー曲を作るぞ…!」と決意して取り組んだのを覚えています。実際、アレンジにとんでもなく時間がかかりました…。) もちろんカバー以外の曲も最高だし語りたいこともあるのですが、皆さんもう読み疲れたでしょうから、上の試聴リンクから、ご自身の耳でお確かめください。 ここだけの話ですが、近日中にサブスク解禁があるとかないとか…(本当に近日中です!今日には間に合いませんでした…)。それでも、試聴していただいて気に入った方には、ぜひCDを手にして欲しいです。 スーベニア和田くんの歌詞は、一見断片的な言葉の羅列のようで、よく読むと繋がりが分かったり、色々なジャンルからの引用などの要素が散りばめられているので、サブスクで歌詞をちょろっと見るんではなく、歌詞カードを手にしてじっくり読んでもらいたいです。 アートワークは、CARDやHello Hawk等のアートワークも手がける椎木彩子さんのイラストに、よこごしえみさんのデザインでひねりが加わっていて、素朴だけど一筋縄ではいかないような雰囲気が、本作にピッタリだと思います。デジパック仕様(プラスチックのCD台座が接着された紙ジャケ)にもお金をかけてこだわりました。 6年前の作品ですが、在庫はまだまだたくさんありますので、うちの押入れに眠っている段ボールから救い出してくれたら嬉しいです…! 2025.5.7 ksn(けのびレーベル/Town)
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【支援】けのびチャン ホログラムステッカー
¥1,000
当ショップでの1回のお買物につき1枚、特典として無料でお付けしているステッカーです。 1口1000円のレーベル支援の意味合いで、2枚目、3枚目をご購入いただけたら大変励みになります。売上は全額、レーベル運営(非営利)に充てます。 送料無料の調整にしていただいてもOKです! 光の当たり方でカラフルに輝くホログラムですが、マット加工をしているので、ギラギラし過ぎないのがこだわりポイント(地味に原価高い…)。 スマホや楽器はもちろん、耐水性・耐久性があるため、自転車など屋外用途にも使えます。 けのびチャン…キュビズムの金魚。merimeriyeahの石渡朔子画
